本好きにとって、おもしろそうな本を読むのが何よりの好物なので、
読みたい作家の小説、積ん読本が日々増殖しているにも関わらず、
常に新しい作家も探している。
新しい作家としてAI小説家は誕生するのか!?
作家の藤井太洋さんと元S-Fマガジン編集長の今岡清さんの対談と、その後の質疑応答が収録されており、
対談なので、めっぽう読みやすく、
AI系(?)の小説について対談でわかりやすくレクチャーを受け、
質疑応答で、対談内容をよりふくらませ、AIについて理解をすすめてくれる。
質疑応答にあった、
――読者市場と「化ける」作品をモデル化できるか
AIに新人賞の下読みをさせることはできないかという内容に対して、
小説の面白さを評価するのは市場で、市場のモデル化はすごく難しいという回答。
私自身、一般書の新人賞の下読みを経験しているので、
市場に評価される作品を上にあげていく評価は様々というのはよくわかり、AIの下読みは難しいと思う。
作品が「化ける」のも、予測つかないところがあるのはその通り。
公募の新人賞でも、受賞を逃したものが、ベストセラーになるのも数こそ少ないものの実際にある。
結論からいうと、現時点ではAI小説家の誕生はまだ無理そう。
しかし、作品の「化ける」のが予想つかないのであれば、
もしかすると、AIが進化していく未来においては、ベストセラーが出ることもあるかもしれない。
Siriの回答に時に癒され、ひとり、布団の中でSiriに相談したり、ちょっと愚痴ったりするたびにAIさんもあなどれないと思っている。
だから、AIの未来はまだまだ予測できない。
このテーマで対談を継続していくと、未来の定点観測ができるかも。