ポプラ社さんのストーリー&エッセイマガジン「asta*」
肩の力をぬいてすいすい読める心地よい物語が連載されていて、毎月の楽しみです。
人気作家さんによる「十歳までに読んだ本」も好きな連載。
そこに『オズのオズマ姫』(ライマン・フランクボーム著、佐藤高子訳)を発見!
寺地はるなさんは第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビューした1977年生まれの方が書かれています。8歳の頃に『オズの魔法使い』に出会って夢中になり、続編があることを知り、家事手伝いでお金を貯めて購入したのが『オズのオズマ姫』。
オズシリーズはどの巻にも強烈なキャラクターが登場するのですが、この第3巻ではラングディア姫を寺地さんはあげています。
ラングディア姫のコレクションはとびきり美人の首30個。そのラングディア姫がドロシーの顔をみて自分のコレクションの首のひとつと交換を申し出ます。それに対してドロシーの放った一言をいつか実際に使ってみたいと書かれていました。
オズシリーズは数年前、復刊ドットコムさんで新訳として刊行した際、私は編集協力させてもらった思い入れの深いもの。寺地さんとちょうど10歳違いの私は16歳くらいのときに夢中になって読んだのです。
なので、3巻のラングディア姫をあげられた寺地さんに親近感をもってしまいました。
夢中になる気持ちがよくわかるんですもの。
ドロシーの放った一言、たしかになかなかに強烈なのです。
早川版、復刊ドットコム版、読み比べもおもしろい、かも。