『ジュディ・モードのビッグな夏休み』
ジュディ・モードとなかまたち★10
メーガン・マクドナルド&キャシー・ウォー 作
ピーター・レイノルズ 絵 宮坂宏美訳 小峰書店
ジュディ・モードとなかまたち4年ぶりの新刊。
1巻が出たのは2004年なので、13年前(2017年現在)。
新刊の表紙をみてJKの娘っこが「なつかしい! うちにたくさんあるよね、おもしろかったやつだ」と声をあげていました。
そう、ジュディの本は軽快でおもしろい!
暑い夏の日に届いたこの本を、思わず一気読みしました。
サイコーに楽しい夏休みにするためにいろいろ計画をたてたジュディでしたが、なかまたちの内2人は既に予定が入っていることがわかります。その上、両親も出かけることになり、休みの間、ジュディたちをみてくれるのは、赤ちゃん以来会ったことのない、パールおばさん(お父さんの妹)。
スリルのあることにチャレンジしてポイントを競いあい、夏休みを楽しもうとするジュディ。一緒にはいられない仲間達もポイント申告しあいます。ジュディはなかなかポイントをためることに成功しません。
パールおばさんは世界を旅する芸術家なので、会ったら意気投合し、ポイント集めにも協力してくれるのですが、それでもなかなかうまくいかず……。
それでもジュディはサイコーの夏休みにするべく楽しむ術を探しまくります。
読んでいて私もこの夏は楽しまねばと思ってしまうほど、ジュディからパワーをもらいました。
そういえば、JKの娘っこも、夏休みにしたいことで「花火をみたい」「彼氏が欲しい」「浴衣をきたい」などなど、できそうなことも、できなさそうなこもごちゃまぜにいつも願っています。大人より思春期には夏休みは大事かも。
ただジュディのように、サイコーにするための努力はあまりしていないかな(笑)。すぐネガティブに「私はもうダメ・・・」と思っている様子。ジュディを見習ってほしい、とちらりと思ってしまう、すっかり大人で母の私です。
さて本に戻ります。
ずっとジュディの物語を訳しているのは宮坂宏美さん。
低学年向けでユーモアある本を訳すのには定評があります。
平易ですっきりした訳文は物語をとことん楽しませてくれます。
ぜひこの夏に読んでみてください。
そしておもしろかったら既刊も手にとってみてくださいね。